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バカラッシュ

バカラッシュ

Jazz Guitar弾きです。
練習しながら忘れないように記録します。


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Watermelon ManからGood Times Bad Timesに

昨日は月一でやっている秋葉原セッションの日でした。
中身は、古い友人3人集まって、スタジオでセッションし、その後呑んだくれるだけ。
メンバーはギター2人と、ドラムの変則構成です。
最初は、ギターのどちらかが、スタジオのベースを借りたりしてたんだけど、
この頃はGuitar Duoに、ドラムが好き勝手に絡んでもらうような感じでやってる。

相方のギター弾きは、大学時代からの同い年の友人なんで、
やってきた音楽の殆どが同じなんだよね。
ビートルズから、Zeppelin聴いて、フュージョンブームと、AORを通ってJazzに。

昨日も、いつものようにスタンダードから。
All The Things You Are, My Romance, I Hear A Rhapsody, Green Dolphin ,,,
そろそろスタジオの時間も終りが見えてきた頃、
相方が、Watermelon Manを演ると言い出した。
”じゃ、8っぽくで良いかな?”ってな感じで、ドラムが8ビートを叩き出して始まり。

”あんまり演ったこと無いんだよね、、”ってなんだかGSのテケテケっぽく
弾いていたら、なんだか段々アドレナリンが出てきました。
相方は繋いでいたマーシャル(それしか無いのよ)のボリュームを上げ出して、
”ちょ、お前、歪んでるって、それ、”でチョーキングガンガンの状態。
こっちも繋いでたKORGパンドラのディストーション オン!
なんか、久し振りにライトハンド奏法とか始まって、
”おらおら、エラプションだ!”
もう、訳判らん変態ブルースみたいになって、終了。

何やってんだおれらは、、と反省するかと思いきや、
相方は、歪んだマーシャルでSpainのキメを弾き出す。
ヨッシャ!!とこっちも歪んだままユニゾンですよ。
その後は、スパニッシュというよりは、出来損ないのヘビメタピロピロを
アホみたいに弾き捲り。

外に聴こえたんでしょうか、盛り上がったところに終了時間を知らせる
”止めなさい”のランプが点滅。

ケッケッ、オヤジはここでも疎外かよと、片付けを始めようとしたら、
ドラムが、

”Good Times Bad Time演りません?”

そこからアドレナリン全開のバカバンドと化しました。
いやぁカッコ良いよね。Zeppelin。


リマスター&ボーナストラック付きです。
Apple Musicでも聴けますが、オヤジは買いましょう。
しかし、どうして僕らはセッションすると最後はこうなるんだろ。

Guitar Magazineを買わない あのセミナーの終了

ギターマガジンの創刊号は1980年12月号。
所謂フュージョンブームの中で、表紙は渡辺香津美さんでした。

画像が無いかAmazonを調べたら、何と19,800円!
プレミア化してるんだね。
その、創刊号からずっと連載されてるセミナーが、高橋信博さんのジャズギターセミナー
ギターを始めたばかりの高校生にはちょっと難しかったんだけど、
ジャズをやるようになってから、バックナンバーを読み返したりしてました。

正直、セミナーの内容をきちんと練習していた訳ではないのですが、
このセミナーを読むために、スキャンして手元に保存するために、
近年、ほぼ興味の対象とはズレてしまったギターマガジンを購入し続けていました。
何というか、うーん、奨学金を返却するような感覚でしょうか。
(勿論、奨学金を貰えるような腕前ではないんですけど、気分ですよ気分。)

多分、ギターマガジンの編集部自体も、もはや聖域と化していたのでしょう。
私はてっきり、未来永劫ギターマガジンが続く限り連載は終わらないのだと思っていました。

聖域なき構造改革(@小泉純一郎)が有ったのでしょう。
昨年の11月号を持って連載が終了してしまいました。
いつも通りの譜面と解説の後、唐突に
"本稿は、今回を持って終了する。”
で終わり。

これで、私もギターマガジンの購入を止めることが出来ます。
ローンの返済を終えた気分です。(ウソウソ)

少しずつセミナーを読み返しています。
様々なアイディア、考察が有るのですが、一貫してフィジカルな演奏スキルとの関連性を
基軸にしているのが特徴でした。
つまり、アイディアは実際に演奏する能力が無ければギタリストとしては意味が無い。

連載当初の記事に、Donna Leeのテーマをギターでどう弾くかを延々と考察していました。
最初の3連符のどこをアップ、ダウンピッキングにするか、どの音符をスラーにするか。
ギタリストがこの手の3連符を弾くと、最初をダウンで弾いて、
残りはハンマリング+プリングとなりがちだけど、コレだと頭ノリ過ぎちゃうんだよね。

何処にアクセントを置くかを、自分の演奏スキルによって限定されてはいけないのだ。
わざとアップピッキングから始める、自由なアクセント位置、
表から始まるフレーズをずらして、8分、16分裏からにする。
こんなストイックな練習をまとめた本が当時リットーミュージックから出ていたのです。

メカニカルトレーニング1

元々、高橋さんがヤマハ渋谷教室で使っていたテキストを纏めたもので、
所謂、アルペジオパターンとスケール例が延々と載っています。
前書きに、練習課題を飛ばすと意味が無いから、必ず順番にやることという注意書き。

最初の例だけ載せましょう。
メカニカルトレーニング2
左手は、単なるFのバレーコードです。
右手の弦跳びピッキングをこの譜例通りヤルんですけど、
各譜例毎に、
1. ダウンからスタート/アップからスタート。
2. メトロノームを3連の2,3個目 八分の2,3,4個目、16分の2,3,4個目、5連符の1,3,5個目で鳴らす
3. ダウンにアクセント、アップにアクセント、アクセント無し。
4. 可能な限りあらゆるテンポでやる。
以上の組合せをヤルという指示が有ります。

えーと、私はこの2例だけでギブアップしました。
(5連符ではメトロノームを鳴らすことすら出来ない。)
でも、この2例はとても素晴らしいパターンで、コレだけでも難しいと言われる
アルペジオピッキングを劇的に向上することができます。

何が凄いって、実はこの教則本の続編が出てたんだよね。
断言しよう。

最初の教則本の課題を終了してから、続編を買ったヤツは居ない。

最後にリットーミュージック様
高橋さんの連載の単行本化をお願いします。
それは、35年も月刊セミナーを書き続けた筆者に対する出版社としての義務です。

リットーよりシンコーせよ。

アランホールズワースは今回の来日ツアーで、最終来日公演となるらしい。
これが演奏者としての引退なのかはよく判らないのだが、
結局生で演奏を観ることは出来なかったのは残念だなぁ。

そういう背景も有るのか、シンコーミュージックから彼の特集ムックが出ました。

レジェンダリー・ギタリスト 特集●アラン・ホールズワース (シンコー・ミュージックMOOK)レジェンダリー・ギタリスト 特集●アラン・ホールズワース (シンコー・ミュージックMOOK)
(2014/09/18)
不明

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これがメチャメチャ面白い。
プレーヤー視点の奏法分析や、機材紹介も偏執狂的な詳しさで読み応え抜群なんだけど、
何と言ってもインタビューが面白いんだ。
これまでヤングギター誌上で掲載された過去のインタビューから、
最新インタビューまで、アラン先生の空気読めない性格満載。
1st AlbumのVelvet Darknessを嫌いなのは有名なんだけど、
それだけじゃなく、自分名義以外でも気に入らないアルバムついては、
”あんなものはゴミだ、次!”
と、一刀両断。ゲスト参加要請した方はそんなの聞いたら泣くぞ。
ずっと来日公演のサポートをしていた丸本氏が語る
有名な"All Night Wrong"事件も、やっちゃった人を思いこれまた涙。

これはレジェンダリーギタリストというシリーズ物みたいなんで、他も買ってみようかな。

軽音楽系の大手出版社といえば、リットーミュージックとシンコーミュージックだけど、
この手のムック本、機材本は圧倒的にシンコーのほうが面白いんだよね。

例えば、テレキャスのムック本を作るとすると、
リットーは、お抱えのプレーヤーライター(ほら、末xxとか、野xxとか)に頼む。
結果、テレキャスよりそのプレーヤー中心の内容になっちゃうんだ。
シンコーは、テレキャスが好きで好きでたまらないマニアに頼む。
飽くまでテレキャスを深ーく(若干読者無視の暴走になりがちだが)追求した本になる。

ディスクガイドなんかその最たるもんだよね。
リットーのディスクガイドって名盤ばっかりなんだけど、シンコーのはなんというか、
凄いマニアックな企画モノを作ったりする。

ということで有りそうで無かった、Robert Glasperから始まる新しいJazzのディスクガイド
あっという間に第2集がでるところが凄い。

Jazz The New Chapter~ロバート・グラスパーから広がる現代ジャズの地平 (シンコー・ミュージックMOOK)Jazz The New Chapter~ロバート・グラスパーから広がる現代ジャズの地平 (シンコー・ミュージックMOOK)
(2014/02/14)
柳樂 光隆

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Jazz The New Chapter 2 (シンコー・ミュージックMOOK)Jazz The New Chapter 2 (シンコー・ミュージックMOOK)
(2014/09/08)
柳樂 光隆

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Jazzのディスクガイドはそれこそ沢山出てるんだけど、所謂Blue Note, Jazz Giantsモノな訳で、
新しいとFusionになっちゃうんだよね。
Criss CrossとかSmalls Live系のレーベルを真面目に取り上げたのはこれが初めてじゃないか?
ここでも、シンコーの著者の選定が素晴らしく、暴走気味のマニアックな内容。
正直、新しいジャズミュージシャンが急激に出て来ていて、追い切れない状態だったので、
資料や、それこそ購入のガイドとしてはもの凄く優秀です。

実は、このジャンルは盛り上がっていてもセールスには結びついていなくて、
Fellowshipレベルですら廃盤になっていたりする。
この本が切っ掛けで再販になった物も有り、更にはこんなコンピレーション盤まで出ました。

JAZZ THE NEW CHAPTERJAZZ THE NEW CHAPTER
(2014/08/13)
オムニバス、グレゴリー・ポーター 他

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僕らメーカーの人間は、お客様目線、市場が求める物を作れなんて言われるけど、
実際は、自分が欲しい、使いたい、読みたい物を作らないと、
出来上がった物にパワーが宿らないんだよね。

色んな意味で考えさせられた本でした。

最後に、これこそシンコーマニアックと言うディスクガイドです。

ディスクガイドシリーズ(20) UKプログレッシヴ・ロック (アウトスタンディング・エディション)ディスクガイドシリーズ(20) UKプログレッシヴ・ロック (アウトスタンディング・エディション)
(2004/09/01)
深民 淳、松崎 正秀 他

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真ん中にThe Rotters' Clubが鎮座する表紙
なんて素晴らしいんでしょう。

Mick Goodrick 超絶悶絶 Voicing その2

前回の記事は"誰が読むんだこのセミナー"と題して、Guitar Magazineの
歴代マニアックセミナーを紹介した訳だが、譜例もなにも無い状態で紹介しても、
誰の役にも立たないなと。
というか、”お前のブログのほうが誰が読むんだ?”となるよね。

居直りました。反省した。

自炊したJazz Lifeを観ていたら、Mick Goodrickのインタビューがなかなか面白かった。
自分の出した教則本"The Advancing Guitarist"の宣伝に御熱心なのだが、
昔はトラばっかりやってたという話がシミジミするんだよね。
Mike SternやBill Frisellの代役が多かったらしい。
”ツアーなどで誰かが行けない時などによく仕事を取ってる”って
ドヤ顔で言われてもなぁ。いや、凄いことはホントに凄いと思うが。
因に、The Advancing Guitaristはリットーミュージックから奇蹟の訳本が出たので、
どうせ、直ぐ廃刊になると思うから買っておくことを薦めておきます。

前人未到の即興を生み出すギター演奏の探求前人未到の即興を生み出すギター演奏の探求
(2012/07/25)
ミック・グッドリック

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前にもMIck GoodrickVoicing記事を紹介したことが有るが、
Mick Goodrick 超絶悶絶 Voicing
このインタビューでも超絶なVoicingを披露してるので、譜例付で紹介してみる。
Jazz Lifeはもうバックナンバーは手に入らない状況だしね。)

先ずは、所謂I-VI-II-VのVoicingから

最低音はルートモーションなんだけど、上声部が半音進行のコンスタントストラクチャー。
A7,G7ではMajor7thの音が出てくるんだけど、コンスタントストラクチャーのおかげで、
違和感が薄れているのが特徴。このアイディアは以降でも多用してる。

次は、Stellaの最後8小節。


これも前半4小節はコンスタントストラクチャー。最後はGのMelodic Minorから派生するBbM7(#5)。

最後はFalling Graceの頭4小節のリハモ。

正直これだけ聴いてもFalling Graceには聴こえないけど。
前半は、下声部を下降させた対位法的なVoicing
後半はこれまたトライアドのコンスタントストラクチャー。

しかし、前回の記事ではMick先生の
”コレでバンド馘になっても知らんぞ”という有り難いお言葉がありましたが、
今回も十分、馘の危険性の匂いがプンプンします。

ということで、お盆休みを締めくくる真面目な記事でした。

"誰が読むんだこのセミナー" in Guitar Magazine

シロクマ君を買いました。

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毎日、抹茶のシロップをかけたかき氷を食べてます。
シミジミ美味いです。

お盆休みなんで、また古雑誌の自炊でもと思うのだが、やる気が起きません。
ということで、これまで自炊した1980-90年代のGuitar Magazineをチラ見してるんだけど、
今じゃ考えられない、とんでもなくマニアックな連載セミナーが結構有るんだよね。
Back Numberでも入手できる可能性は少ないと思うのですが、紹介だけでもしてみる。

GM、マニアックな連載セミナーといえば創刊号(!)から延々と続く
高橋信博さんのセミナーが有りますね。
最初は"ジャズインプロヴァイザーのためのアイディア”というタイトルが
途中で"新版ジャズインプロヴィゼイション”に変わったが、内容のマニアックさは変わらず。
前に”この連載の読者は全国で5人位だと思って書いている”という記述があったけど、
今のGMの読者層だと本当にそんなもんかもしれない。
このところ、あるコード進行上での参考譜例がずっと載っていたが、
It Could Happen to Youだと判って読んでいる人は何人くらいいたんだろ?
(因に循環モノに変わった。)

さて、こんなに長い連載ではないけど、いや短いからこそ出来たんだろう連載が幾つか有る。
先ずは日本が誇るインプロヴァイザー、滝野聡さんの"TAKINO式我儘気儘月極音楽講座"
タイトル通り、滝野さんの色んなアイディアを脈絡無く紹介したもの。
エヴァンスのTurn out the starsとか、ショーターのLester left townのアレンジが
GMに載ること自体奇蹟みたいなものです。

次は、AB'sの松下誠さんの"トーナルセンター手法”というセミナー。
特定の1音をハーモニーの基準(=トーナルセンター)として、
通常のダイアトニックなコード進行、ドミナントモーションから逸脱した
ハーモニーを考えるというセミナー。
元々の発端が、マイルスバンドのマーカスミラーとマイクスターンの演奏だったり、
メセニーのBarcaroleのハーモニーであると述べているが、前半の理論考察で読者は壊滅したと思う。
ただ、後半の曲例での説明は面白かったです。AB'sもカッコ良かったしね。


AB’SAB’S
(2001/02/21)
AB’S

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Spyの櫛田陽一さんの"90's ギターアプローチ”なんてのも有った。
基本的にアランホールズワース系の譜例で、すげぇ難しいの。
GMでは珍しくTab譜が無いんだけど、譜面追ってくと”こんなの弾けるか!”って
もの凄いワイドストレッチな訳ですよ。
しかもマトモな拍子じゃないし、奇数符連発だし。


最後に、歴代最強のマニアックセミナーを紹介しよう。
なんと、フィルミラーの”プログレッシブアプローチ”だ!。
今、のけぞった君!、そうだ、Hatfield And The Northのフィルミラーのセミナーですよ!
しかも、自身の曲(しかもインカフーツの曲、シラネェって。そんなの)の解説しかしてない。
それこそ、想定読者数一桁か?
質問の宛先に、自分の住所とか載せてるし、、ファンレター送るぞ。

Cutting BothCutting Both
(2011/05/17)
Phil Miller

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一体、どういう経緯でセミナーが決まったのか判らないけど、
いやぁ、編集部すごい。えらい。尊敬するぞ。因に訳者はKENSOの清水さん!
Keyboard Magazineでは、盟友のDave Stewartのセミナーも有って、
こっちは単行本化されてるんだけど、フィルミラーは無理だろうなぁ。

因に、本当にレアなセミナーは、創刊号から3回だけ有った
高柳昌行さん!のセミナーなんだけどね。
メカニカルな運指練習パターンのメチャメチャストイックな内容です。

Guitar Magazineに高柳さんのセミナー。
いやぁ、そういう時代に創刊されて、そういう雑誌だったんですよ。元はね。


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